珈琲記

敬愛するコーヒー研究家、井上誠氏の著書より題を借り、私もここに、私が愛したコーヒーを記そうと思う。

気づけばもう歳も暮れて遅刻

色々と忙しくて(言い訳)Adventに遅刻しました。

本当申し訳ないです……。

本来書く予定だった内容も書ききれていないので、これは普通にコーヒーカップの紹介で出すことにします(KPMの器の話です、書こうと決めてからもうすこしで1年経つ)。

じゃあなにを書こうかなって少し考えたんですが、まず今年の振り返りをしようかなと。

## 〜2月頭

パワハラと残業強要に耐えかねて社とバトル。

辞める。

## 〜3月末

無職。日雇いで切り抜ける。

## 〜5月末

新しい会社で働き始める。

## 〜6月頭

ブユに刺されて糖尿病が発覚する。

(人生の分岐点的なところ)

## 7月頭〜現在

新しい現場でゴミをゴミじゃない感じにする仕事とそれらの自動化をしている。

あー……なんだろ。この歳になってなお、こんなどうしようもない人生をしているのは、明らかに自分の怠慢なんですよね。反省反省……かたちだけだけど。

じゃあ来年の抱負はどうしましょうかねっていうと、どうしようかなあ。

- 運動を継続する

- 体重を落とす

- 血糖値も落とす

- できれば肝臓の異常値も落とす

- コーヒーカップを買う

- コーヒーカップいれるためのカップボードを買う

あと、来年の目標にはいれないですが、(法的に良くないらしいけど)喫茶店の居抜き物件に住みたい。できれば苦労しないけど……。

あと何か書くことあるかな……。特にないんで最後に、自分への今年のクリスマスプレゼントの記事を年内に書く誓いをここに立てて終わりにしようと思います。

頑張ろう。

追記: 間に合わなかったけど書くこと自体は必要だと思って書きました。 本当ごめんなさい。

Chapter20. ミストラルと僕(短編小説もしくはポエム風味)

※短編小説もしくはポエム風味ですが実話をベースにカップの話をする記事です

※長いのでご注意ください

※オチなし

 

■Introduction

その日は、雨が降っていた。

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退職のエがンでトリみたいなやつです

■スピード退職した

Twitterを見ていて知っている人は知っていると思うんですが、スピード退職しました。

 

詳細を書くのはあまりにもアレでソレですし、以下(ここで書ける)要素だけ列挙しておくので、あとは各自で察してください……。

 

 

■ライフワークバランスの整った環境です!

 

 

 

「BPさんとかに示しがつかないから、当然我々はBPが帰るまでは残業するのが当たり前だよね?」

 

(タスクが終わったので今日は帰ると言ったBPに対して)「あっ、ちょっと待って。このタスクだけど、明日までになってるよね?どうするつもりなの?」

(そのタスクはすぐ終わるので明日やるといったBPに対して)「いや、このチケット明日完了の予定じゃん?ってことは今日までに終わっていないといけないよね?」(???)

 

「やはりお客様が残業している間は、こちらも"誠意"と"やる気"を見せないといけないからね。や、さすがに終電までには帰るよw」

 

(「ライフワークバランスって何なんですかね」とキレた僕に対して)「え?いや休日あるじゃん」

「平日はしっかり仕事して、休日に自分の好きなことをするのがライフワークバランスでしょ」

 

■見込み残業でもそれ以上働けば残業代出るから!w

 

 

 

「うちの給料は見込み残業が45時間分含まれているけれど、まぁ45時間以上残業することのほうが多いし!だから残業代でも稼げるから安心して!」(安心とは?) 

 

「この仕事するなら、とりあえず残業しておかないとね」

 

■電車止まりそうだっていうなら早めに帰せ

 

 

 

これ以上はもうゆるして。

この話を詳しく聞きたい人いたら会おうな。

オタクもすなる自分語りといふものを非オタクもしてみむとてするなり

この記事は以下Advent Calendar4日目の記事です。

adventar.org\

このブログの趣旨とは全く関係がないので、一応閲覧注意の意味合いを込めて「続きを読む」ギミックを適用しておきます。

 

思い切り年齢制限があるので、未成年とかその手の話題がニガテな人は絶対に見ちゃだめですよ!

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Chapter19. 年納め、珈琲納め

■ゆく年2017

ゆく年、激動の1年だった。

僕は毎年、平穏無事に過ごせていない気がする。

今年は本厄だったこともあって日本人としては気が気ではなかったし、

色々とあった不幸はすべて本厄のせいにしておいた。

 

 コーヒー納めはこの通り済ませた。

 

今年は友人である @cojilo 君が来て、年末年始を共にする算段で、

しかし現時点で両者ともに結構酔っている。

 

「ゆく年くる年ありがとう!どんな時でもアタシはネバーギブアップよ!」と

どこかのマシンガンが言っているように、

僕もこういった気持ちで新年に臨んでいきたい。

 

■くる年2018

くる年、2018年も激動の年になるだろう。

今年は目標も多いので、それらをどれだけ消化できるかが肝要だ。

 

頑張っていきたい。

 

2017.12.31 Oujiro Mameya

これは俗に言う「退職エントリ」というヤツでは?

これは 転職 Advent Calender 2017 15日目の記事です。

 

普段このブログではコーヒーカップのことしか書いていないんですが、今回はちょっとひとつ人生の契機がありましたので書いてみます。

 

 

■これは俗に言う「退職エントリ」というヤツでは?

……などというタイトルで書きはじめましたが、厳密には違います。

これは転職 Advent Calenderですからね、当然「転職エントリ」です。

 

とはいえこのブログでは、普段僕が何の仕事をしていたとかそういうことをまったく書いてきていなかったので、転職について、また転職先について書く前に、まず僕のこれまでをおさらいすることにします。

一部業界へのアンチテーゼにならないようなるべく穏便に書くつもりですが、結果として「退職について」の色合いが濃くなりそうなので、こういったタイトルとしています。

 

少し長くなるかもしれませんが、こんな記事を読んでくださっている皆様におかれましては、ぜひお付き合いください。

 

 

■始まりは函館から ~自家焙煎珈琲の喫茶店にて~

僕はもともと将来については甘く考えていました。

高校、大学と情報技術について浅く学んでいたころ、なんとはなしに「きっとこう、なんかパソコンを触って作業する仕事に就くんだろうなぁ」なんて考えてはいましたが、そこにまったく具体性はありませんでした。

 

そんな僕が、気づくとなぜか函館にいて、自家焙煎の小さな喫茶店にいました。

なんでそこまで流れ着いたのかについては長いので割愛しますが。

 

人生に希望を持てずにいたそのころの僕は、その喫茶店の店主に「もしやりたいことが見つからないなら、うちで珈琲でもやってみるかい」などと誘われます。

珈琲という飲み物にまったく興味がなかった僕は、しかしその店で初めて「おいしい珈琲」というものを知り、興味を持ちました。指摘の通り特にやりたいことがなかった僕は、言われるがままその店で珈琲を学び始めます。

 

 

■札幌のある喫茶店にて

函館のその店で、僕はどんどん珈琲にのめり込んでいきました。

一日に数発、店用の豆の焙煎を任されるようになり、それ以外にも書籍で勉強をし、焙煎と抽出の勉強/研究のために豆を焼いては淹れ……を繰り返しました。

労働時間などは気にせず、朝の7時には店に行き、除雪と掃除から初めて、夜21時まで店にいて、お客さんと話をしたり、珈琲や器の勉強をしたりして、とにかくカウンターに立って作業をしていました。

 

でもそんな店も、とある事情で一度長期休業(閉店)状態に陥ります。

詳細については本題と逸れるので割愛しますが。

 

ちょうどその時期に札幌へと戻り、僕は札幌のとある喫茶店で働き始めます。

ここは函館の小さなお店と違い、一日に300人単位でお客さんが入るマンモス店、でも珈琲にはこだわりがあるような、すなわち「超忙しい」お店でした。

ここで僕は、朝一で店を開けてから、店の管理を任されるようになります。

店の在庫の管理や店舗ホールの管理などを行いつつ、カウンターに立って日がな100杯以上のネル点ての珈琲を抽出しては提供し、……というのを繰り返していました。

 

余談ですが、函館でもそうですし、この店でも、この次の店でも人より珈琲の抽出に触れる機会が多く、また試行錯誤しながら珈琲の抽出を続けられたこともあって、自分の珈琲抽出に対して自信が持てる自分が形成されていきます。

 

 

■本土上陸作戦~銀座での新店舗開店に際して

そんな日常を繰り返している折、銀座に新店舗を開店する話が出てきます。

人手が足りないという話もあって、僕はそこに駆り出されることになり、結果として東京の地に根を張ることとなりました。

新店舗は、僕がこの店舗にいたオープン当初こそ閑古鳥が鳴いておりましたが、今では大分認知され、売り上げも安定してきているようです。

 

……と、ここまでが「喫茶店」で仕事をしていた時代の僕の話です。

 

 

■10年後を見据えての転職

ここからが本題。

喫茶店にいたころ、僕は一つ悩みがありました。

それは、趣味に金をつぎ込んでも余裕がある貯金ができないということです。

つまり賃金が足りないのです。お金が欲しいわけです。

将来自分のお店も持ちたい!みたいな漠然とした夢のようなものもあったわけです(ちなみに今もあります)。

 

そういった単純な理由で、転職を考え始めていたころ。

ある人にIT業界を熱心に勧められ、ついにはそっちの業界への転職を決意します。

 

といっても、当然これまでの業務経験は「喫茶業」だけ。

知識も半端(ほぼない)で、すべてがゼロからのスタート。

 

この時の僕は、自分で業界について調べずに転職活動をはじめていました。

「ポテンシャル採用」「未経験積極採用」などという文言の裏に隠された闇について一切知らず、ついにはとある小さなSES企業からの内定を受諾してしまったのです。

 

これが、すべての間違いでした。

 

■火のないところに煙は立たぬ

小題通りです。

SES企業には2年勤めましたが、まぁひどいものでした。

 

残業を是とし崇める体育会系の会社。工数を稼ぐために残業するように営業から電話がかかってきたり、同じ案件にアサインしていた自社の上司から「なんで残業しないの?」とか訊かれたりする、そんな会社です。

他にも、上記の上司の無自覚な(重要)パワーハラスメントで、精神を病んだ僕の後輩もいました。

 

現場についても、非効率的な作業の繰り返し。

エクセルを方眼紙にしては設計書を書き、エクセルを方眼紙にしてはスクリーンショットエビデンスを貼り……某Xamarinの神(他称)が漫画を描いたりマイクロソフトエヴァンジェリンだかエヴァンゲリオンだかになる理由にも、ちょっと理解を示せてしまうというものです。

 

ほかにも書きたいことは山ほどあるのですが、これは「退職エントリ」ではないのでこれくらいにしておきます。もし話をききたいなどという奇特な方が居りましたら、僕のTwitterアカウントにリプライでも寄こしてください。

 

 

■トゥギャッターの変

その後、もうなんかいろいろと耐え切れなくなって転職活動をはじめます。

退職については、自社といろいろとあったのですが、その辺は悪意あるフォロワートゥギャッターでまとめられたので、そちらをご覧ください。

 

さて、そのまとめがバズったせいで次々と説教オジサンが降臨し、また一方で僕のことを応援してくれる方もたくさん現れました。本当にありがとうございます。

 

話は逸れますが、Amazonで他方から救援物資が着弾した折にはヤマト運輸のお姉さんが「荷物たくさん届いてるんですね」と、若干ヒキ気味に訊いてくるようなイベントが発生しました。

 

とにかく、この件でフォロワーが100人ほど一気に増え、その中に転職の契機が潜んでいたのです。

 

 

■「転職するなら、まず人脈♪」

僕が転職活動に疲れ、明日生きていく金もないのに11社目のSES企業の内定に辞退連絡を送信しながらTwitterで悪態をついていたとき、トゥギャッターの一件でフォローされた方の1人から、「もしよかったらうちの話も聞いてみますか?」とリプライが唐突に飛んできました。

ちなみにその方は、炎上したまとめに「貯金しとけよw」とコメントをしていたアカウントでした。

 

その頃、もうとにかく何でもまずは話を訊いてみて、転職する可能性を増やそうとしていた僕は、音速で返信を打ちました。

その後、流れるように面会の日程が決定したのです。

 

 

■焼き肉と内定

 

 

お会いすることとなった当日、喫茶店で軽くお茶をしながら話を伺った後、焼き肉に誘われて僕は遠慮も知らずにおごられています。

 

色々と会話をしていくなかで、彼は「僕、もう今日内定の権限持ってきてるので、内定出しちゃうんで」と、さらっと僕に内定を出しました。

あまりにも唐突すぎて、はじめちゃんと言葉の意味を飲み込めなかったほどです。肉は飲み込んでいたんですが。

 

そして数日後、僕は内定を受諾させていただき、晴れてこの会社に転職することとなりました。

 

 

■転職の決め手

以下、うまくまとめられないので決め手となった要素を列挙します。

・Web系の案件がある

・リモートワーク

 ※あれ!?これだけ見ると転職 Advent Calendar 2017の19日目に似たようなこと書いてる人がいるな!?

・会社名が面白い

・お話した方が面白い

・できれば働きたくない、不労所得で生きていきたいというマインドの一致

・いろいろと緩い(開拓のし甲斐がある会社)

・タスクをこなしていれば休暇取得などの自由度がとても高い(働きやすい会社)

・必要に応じて技術書を会社経費で購入してよい

 

他にもこまごまとした事由はあるんですが、大まかにはこんな感じです。

 

今まで転職Webサイトを通じて面接とかしていた自分からすると、「こんな会社があるのか」と驚きの連続でした。

 

 

■これから

ということで、めでたく体育会系SES企業から脱出し、(最終的には)週4時間働くだけで得られる収入で生きていけるよう模索する会社に転職を果たした僕ですが、当然おいしい話だけというわけではありません。

 

とりあえずこれから、僕はRuby技術者にならなければいけません。

具体的には、直近のタスクとしてRuby技術者認定試験のGoldに合格しなければなりませんので、まずはガッツリ勉強をする必要がありますね。頑張ります。

 

それから、PCを会社から貸与いただけるんですが、今まで使ったことのなかったMacBook Proとかいう機械に慣れる必要があります(USキーボードにしてくれたので、とても助かりました)。

 

色々と課題が多いですが、それでも客先に常駐していたころと違い、どれも楽しんでこなせそうで今からワクワクしています。

 

入社は1月1日から。

ぜひ僕の新しい1年にご期待ください。

……まぁ、なんか入社早々8連休らしい(稼働が1月9日から)んですけど。

 

 

■最後に

転職祝い、または時期的にクリスマス、あるいは僕の1月16日の誕生日祝いを図々しくもお待ちしております!

説教オジサンとかに積極的に祝ってほしいでーす!

リスト:

http://www.amazon.co.jp/registry/wishlist/M90S07O0EF6U/ref=cm_sw_r_tw

 

 

では、一足お先によい1年を!

コーヒーの「おいしさ」、ちょっと違う視点のお話。

この記事は コーヒー Advent Calendar 2017 - Adventar 9日目の記事です。 

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■前書き

この手の記事を書くのは初めてなのですが、意を決して参加をした次第です。

この記事以前の皆さんの投稿を見ていますと、意識が高かったり内容がしっかりしていたり……といった感じで、正直私が書いていいものか悩みましたが、最近は毎日が暇なのでノリと勢いだけで書くことを決めました。

 

これ以降本文で展開させていただく自論について、普段私はTwitterで垂れ流す程度しかしていません。

然してこれをちゃんと記事として書こうと思ったのは、ひとえにその「自論」の内容が、昨今軽視される傾向にあるからと感じているからです。

 

素人ながらもコーヒーを愛する身として、気を負わず書かせていただこうと思いますので、ツッコミはナシでお願いいたします(若干日和っています)。

 

 

■コーヒーかんたん世界史

コーヒーは多様であって、アビシニアでその可能性が発見されてからというもの、常に人の営みに、文化に、寄り添う形でその液体は在り続けた。

はじめ薬用をして生豆を煮出した液体をバンとかボンとか呼んでいたころから、気づくと生豆には火が入り煮出され、熱く黒々とした液体は宗教に弾圧され、それでも根強く愛された。

コーヒーはやがて海を渡り、欧州で愛され、液体としての質を追求されていく。有名なドゥ・ベロイのコーヒーポットにはじまり、パーコレーター、ボイラー式、バキューム式サイフォンなど、その抽出の方法が旺盛に研究された。

焙煎についても盛んに研究がなされ、今のドラム式の原型がこのころすでに発案されていた。

 

こういった、コーヒーという液体への熱は、一方で人類の咎にもなりえたし、実際そうなった。欧州諸国の植民地にはコーヒーノキが植えられ、そこで奴隷たちは、自分たちが強い憎しみを抱く人間たちが嗜好品として楽しむ液体のために、日がな休まず労働を強いられた。

このほかにも、時代を問わずコーヒーは人という集団の醜い部分を知っていたし、しかしコーヒーはその事実に否定も肯定もせず、ただ静かに佇むだけだった。

 

ざっくりと近代までを振り返ってみて、次に”日本の”現代のコーヒーについて見てみると、そこには自家焙煎珈琲店の台頭があり、簡易コーヒーなど「コーヒー」にまつわる飲料の波及があり、その後しばらくしてシアトル系と呼ばれるカフェに人々が熱狂した。

火付け役である某チェーン店では、コーヒーやコーヒーではない何かハイカロリーなものを飲みながら、革新的で洗練されたノートパソコンを広げて難しい顔をしてみたりする人が続出することになるが、それはまた別の話なので割愛するとして……。

 

そんな流れを経て、今、サードウェーブコーヒー(コーヒー 第3の波)と呼ばれる、非常に意識の高い潮流がきている。

というかもうきた。

日本人の大半は、その意味をよくわからないまま「ブルーボトルコーヒー」が日本に来ることを知って喜んでいたし、意識が高すぎて雲の上までいってしまったような人は、

 

「ブルーボトル日本開店おめでとう。西海岸で飲む、いつもの味。
僕にとって新鮮みがないことが、成功の証だと思う。」

 

みたいなことを、きっとTwitterか何かで呟いたんじゃないかと思う(敢えてこれ以上は言及しない)。

 

 

サードウェーブサードウェーブって言うけれど 

当然、ブルーボトルが来る前からアメリカでそういった風潮のコーヒーが流行っていることを知っていた人もいるとは思うが、先も書いたように、日本人の大半は「ブルーボトルコーヒー」が日本に入ってきてから「サードウェーブコーヒー」というワードを耳にしたはずだ。

 だから当然、「サードウェーブ」って言われても「なんでいきなり3番目からなんじゃキレるぞ(激おこぷんぷん丸)」みたいな人が出てくる。

といっても理由はいたって簡単で、そもそもこのサードウェーブに至るまで、日本ではコーヒーの第1、第2の波があったということだ。

 

それは前項目で振り返った中にすでに書いてある。

第1の波は「簡易コーヒー」などによって、日本のご家庭レベルにまでコーヒーという飲料が認知されたこと――これ自体を指す。

第2の波はイコール「シアトル系コーヒー」と見る人が多いが、……まぁその認識で大丈夫ということにしておこう。

で、第3の波が来たのだ。

 

さてそのサードウェーブコーヒー、簡単に言ってしまうと「コーヒーの特性をユーザに理解してもらえるように豆そのものから抽出に至るまでを徹底したもの」となる。

もっと端的に一言でいえば、「コーヒー豆本来の価値を強みにする」のが、このサードウェーブコーヒーの特徴だ。

これがまた、昨今人気を博している「スペシャルティ・コーヒー」とうまくマッチした。……というか、サードウェーブの潮流を広義のスペシャルティ・コーヒーという人もいるし、あるいはそこを一緒くたにしている人も多い。

(スペシャルティ・コーヒーについてまで書き始めると長くなるので、リンクを貼っておきます)

スペシャルティコーヒーの定義 « SCAJについて | Specialty Coffee Association of Japan

 

このサードウェーブという波に肖って、今これらを売りにした新進気鋭の喫茶店、カフェ、あるいは豆売りなんかが日本国内でも増えてきた。

 

 

■コーヒーの「おいしさ」、ちょっと違う視点のお話

……おっと、まってまって。

この記事で書きたいのは「珈琲史概略」でもないし、「サードウェーブへの賛美」でもないんだ。

 

この記事を書きながら、僕はこうやって本題から話が逸れるからよくないんだと反省をしています。でも推敲はしない。記事の嵩増し?

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本題に入ろう。

先に書いた通り、最近のコーヒーのトレンドは「コーヒー豆本来の味を生かす」こと。

そのために焙煎がどうとか、抽出がこうとか、豆の品質管理は云々みたいな話が非常に大切にされている。

それ自体はとてもいいことだ。コーヒー豆も生鮮食品だし、品質自体を高める風潮は悪いことではないだろう。

 

が、しかしだ。

コーヒーという液体を楽しむうえで、絶対に必要だろうと僕が考えていることがあるのだけれど、このサードウェーブコーヒー「でも」、その要素は切り捨てられてしまっていた。

 

僕は、その事実がすごく気に入らない。

だからこの記事をしたためているのだ。

 

その要素って何か、というとそれはずばり「コーヒーが入る容器のこと」になる。

 

 

■灰かぶり姫

このブログのほかの記事をみていただくとわかると思うけれど、僕はコーヒーカップが好きだ。まだまだ少ないけれど、現在所持するコーヒーカップは、70客程度までに増えた。

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今出しているのはこんな感じ。出し切れない分は段ボールで眠っている。

 

ちなみに、このブログは本当はコーヒーにまつわる色々な話を書こうと思って作ったのだけれど、なぜかコーヒーカップの話ばかりになってしまっている。

 

 

サードウェーブコーヒー」や「スペシャルティコーヒー」を売りにしている、ここ最近で有名になった新進気鋭な各店舗なんかに行ってみると、とてもいいシチュエーションのお店が多い。

何かしらテーマを持って空間づくりをしているのだろうし、非常に好もしく感じるのだけれど、その「こだわりのコーヒー」を頼んでみると、抽出された液体は紙コップに入って出てくることばかりだ。

(これ、もし「僕・私のお店は違うよ!そんなことはない、お前の見聞が狭いだけだ!という方いらっしゃったら、ぜひご教示ください)

 

こういう提供をされるたび、僕は絶望する。

いや、持ち帰りでというならばまだわからないこともない。

でも、その紙コップのコーヒーが席に座っている自分の目の前に置かれる現実がある。

 

いいコーヒーを売りにしていても提供される器がこれでは、まるで「灰かぶり姫」ではないか。

いい空間があって、心地の良い曲がかけられ、ゆったりとした時間が流れる。

そんな空間に突如として現れる紙コップで給されるコーヒーは、魔女に出会えず、魔法をかけてもらえなかったシンデレラだ。

僕は、なんとも言えない空しい気持ちを抱えたまま、シンデレラの煤けた頬に口づけることになる。

 

 

■コーヒーのドレス

舞踏会にはドレスとガラスの靴を。ではコーヒーはどうだろう?

コーヒーにとって、器はドレスだ。

女性のドレスには、様々な意味があるらしいのでこのように例えたが、実際コーヒーカップには様々な意味やテーマ、モチーフがある。

僕の好きなウェッジウッドなんかは特に顕著で、膨大なモチーフ数があり、その数だけ意味合いが変わってくる。

 

飲む人にとってうれしい日、かなしい日、いろいろとあるなかで、それを組んで相手に寄り添うようなコーヒーを、相手を時に華やかに、時に静かに器で彩るのは、とても大切なことだ。

 

コーヒーは当然それ自体を楽しむことは大切だが、コーヒーの「おいしさ」は決して液体そのものだけでない。

シチュエーション然り、その人の感情然り、そうして、それらに迎合する器の着飾り然り。

 

それらは古くからここ最近の間までずっと大切にされてきたことで、そしてそれは、とても大切なことのはずだ。

 

 

■結局何が言いたいの

なんだろう。

コーヒーカップを気にかけるような人たちが、こう、皆さんにね、こう……。

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