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珈琲記

敬愛するコーヒー研究家、井上誠氏の著書より題を借り、私もここに、私が愛したコーヒーを記そうと思う。

Chapter.13 - 華と彩

先日、Twitterのフォロワーである @minton_music 氏に、彼が行きつけの喫茶店だという店の豆をぜひ飲んで感想がほしい!と言われ、実際に豆を送ってくれたので、今回はそのコーヒーについて、レビューとまで呼べないような個人的感想を述べていこうと思う。

 

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今回いただいたのはこちら。

つくば市の自家焙煎の喫茶店(と、どうやらワインもやっているらしい)、coffeeroaster Frestaplus+さんのブレンドコーヒー。

私はお店を存じ上げなかったけれど、かなりおいしいと氏から推されていたもので、ブレンドも同氏のお気に入りらしい「ハワイアン・エクスタシー」というものであった。

 

名前からしてハワイ・コナは入っているだろうな、と思いつついただいた。

このブレンドは中煎り程度のものであって、封を開くと、その名の通り南国の鮮やかな雰囲気を運んでくれるような、名前負けしない香りがする。

この香りは鼻腔をくすぐるといったレベルのものではなく、いち早く、体にまとわりつくかのような錯覚を伴わせるほど強烈な香りであって、少しもすれば部屋中にうっすらと充満する。

煎り方、香りからしてもおそらくはスペシャルティ・コーヒーと呼ばれる類の豆を使っているのではないかと推測できるが、その丁寧なのは、煎りがしっかりと豆の芯までなされていることであって、抽出時のエグい後味なんかは全く出てこない。

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(背景が汚いのはご愛嬌)

本格的なテイスティングとして、抽出はカリタのナイスカット・ミルを用いて4番で挽き、片面起毛のフランネルを用いた丸型ネルでこれを抽出した。

抽出に際し、中煎りの香りが強い豆であることを考慮して、味を濃く出すことに注力せず、ネルの中性的で柔和な液体を抽出できる特性を活かしながらも、香味ともに中庸な液体を抽出することを心がけた。

抽出は150㏄を25gで行い、抽出器具はユキワM-5ポットで、湯の温度はKalitaの温度計で92度と94度の間を指していた。

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さて、では実際の液体についての私の個人的な感想であるが、まず味について。

味は先味に苦みがしっかりとくる。しかしストロングなものではなくて、舌触りの柔らかな苦みであって、後味には喉に残らない酸をすっきりと飲み込める。

中間味、ボディについてだが、ここではこの豆の洗練された酸味を、柔らかな苦みをアクセントにして、十二分に堪能できるだろう。

特に15分ほどしてゆっくり飲んでいると、この酸は濃厚になり顔を出してきて、先味もまったく変わったものに変容する。もし可能であれば、この液体は時間をかけてゆっくりと飲みたいものだ。

しかし香りは時間が経っても褪せることがなく、豆の封を切った時の華やかな南洋の香りをそのままにしていて、このコーヒーを静かに飲んでいくと、まるで名にある南洋の島々の、日の出から夜更けまでを飲み込んでいるような錯覚に陥る。

そしてこの感覚は非常に甘美なものであって、なるほど香味ともに液体まで名前負けのしない、エクスタシーを感じるコーヒーであった。

 

 

といったところで、今回の個人的な感想はここまでとして、結局そのあと自作のケーキとともに楽しんだりもした。

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改めて @minton_music 氏には、すばらしい珈琲に出会う機会をいただいたことに感謝の意を表するとともに、今後とも佳いコーヒーライフに恵まれることを願うこととする。

 

ごちそうさまでした。

 

 

今回のお店はこちら。

自家焙煎珈琲豆とワインの専門店

 coffeeroaster Frestaplus+(フレスタプラス)

〒305-0044 茨城県つくば市並木4-4-2 並木ショッピングセンター1F 105

℡ 029-879-5856

公式サイト: Fresta Plus Coffee Roaster